recycle2~前田玲奈~

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『親愛なる玲奈様。明日の朝、いつもの場所で』 文章を見た玲奈の体に悪寒が走る。 間違いだとは思えなかった。 明らかにあの電話の人物と同じ人間だ。 玲奈の頭は真っ白になり、理解が追いつけないまま 履歴から翔へと電話をかけていた。 「翔兄、翔兄……」 『どうしたの玲奈ちゃん』 「メールが……変なメールが来て。 明日心美と会うこと知ってて、今決めた事なのに、なんで。 どうして……わからないの」 『落ち着いて玲奈ちゃん。本当にあの電話の奴なの?』 「間違いないよ。絶対そうだよ。 なんで……私が何をしたの……」 『そいつは何て言ってるの?』 「明日の朝、いつもの場所でって。 怖い……怖いよ翔兄……」 『玲奈ちゃん、明日は家にいた方がいい。 怖いことを言うようだけど、 玲奈ちゃんの携帯は覗かれているかもしれない。 明日行くのは危険だ』 「でも……もうこんなのうんざり。 どうして私だけこんな思いをしなきゃいけないの。 これからも怯え続けるなんて嫌だよ」 訴えかける玲奈に、翔は少しの間を置いて静かに答えた。 『わかった。俺が何とかするよ』
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