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「何とかって?」
『俺も明日公園に行くよ。少し離れた場所から様子を見てる。
何かあったらすぐに出ていけるように』
「それこそ危ないよ」
『大丈夫。考えはある。明日公園に行く前に少し会えるか?
渡したいものもあるんだ』
「……わかった」
『よし。じゃあまた明日。
明日ですべて終わりにしよう』
玲奈はその日、しばらく眠りにつくことが出来なかった。
頭の中を支配され続けたあの人物が明日現れる。
翔のことは頼りにしているが、そんなことをする人間がまともなはずがない。
二人に危険が及ぶことが心配でならなかった。
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