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「で、僕に聞きたいことってなに?
やっぱり【エデン】について?」
「話が早くて助かるよ。
昨日の【エデンには腐った大人しかいない】って書き込み、
なんだか引っかかってね。
一般的な【エデン】のイメージって上層階級の為の隠れレストランって感じだろ。
だが君はそうじゃない事を知っているかのような口ぶりだ。
何か知っているのかい?」
「なにか知っているのか、か……まあ知っていることは知っている。
でもその言い方だと、おっさんも知っているんでしょ本当のこと」
そう言うと白はアイスコーヒーに口を付ける。
「本当のってことは、俺が調べたことは事実だったのか」
自らが調べ得た話が事実であると思った瞬間、胃の中のかつ丼を戻しそうになった。
「まあおっさんがどの程度まで調べているのかは知らないけど、
一般的な情報以外の情報を知り得たのなら、概ねそれは真実だよ。
そもそもそんな情報知り得るのは不可能に近いんだし、
むしろおっさんが何者なのかが気になるよ。
そんななりでまさか会員なわけ無いしね」
「まずおっさんはやめてくれないか。君と十も離れてないぞ」
松尾は外見からおよそ高校生くらいだろうと思い、そう言ったが
もしも中学生ならおっさんでも仕方がないかと思ってしまった。
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