recycle1~八幡修司~

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修司はすぐにGPS機能を使い 美幸の携帯電話の場所を検索する。 「母さん、美幸が危ないかもしれない。 俺行ってくるから」 そう言うと修司は台所にあった果物ナイフを懐に収め、 家を飛び出した。 修司は中学校への通学路を走りながら 『検索中』と表示された画面に何度も視線を落とす。 「急げ……急げ急げ」 すると画面は地図に切り替わり、 美幸の携帯電話の位置が赤く点滅し始める。 「西公園の近くか」 場所を確認した修司は一心不乱に印を目指し全速力で走った。 頭の中に最悪の状況が浮かんでは消える。 修司はそれを振り払うように 脚を前に前にと踏み出し続けた。
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