11話ヒトラー

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国防は国民にとって最優先だからな だからヒトラーが脅迫に使ったとしたらそれはイギリスを根本からひっくり返すほどのネタだろう」 「それは王室スキャンダルでしょうか」 「王室スキャンダルかもしれないが、その当時の一王室のみならず王室制度そのものを根本から震撼させるようなスキャンダルのような物だと私は見ている」 「王室制度を根本から震撼させるって」 「チャールズ皇太子は何故王様になれない 離婚したからだ」 「はい」 「イギリスの王室はキリスト教に支えにより成り立っている というよりキリスト教の司祭である事から逃れられない だから皇太子は王になれない じゃあ何故離婚したら王になれないか、素行のせいではない、矛盾するからだ そもそもキリスト教の司祭とは何か 他の宗教は神を祭るものを司祭と言う しかしキリスト教特にカトリックは神を祭るのは副次的に過ぎない ではキリスト教の司祭の本当の目的は神の言葉つまり預言を広める役目を行っているのだ 預言とはすなわち旧約聖書新約聖書マタイ伝とうの書物に書かれた言葉の事だ 聖書では離婚を禁じている だから離婚をした司祭が聖書を広めると言う事は自ら預言に従わない者が預言を広げる事になる 例えば覚醒剤常習者が覚醒剤のネガティブキャンペーンを行うのと同じ事だ このように司祭の長であるイギリス王はキリスト教の権威からは逃れられない」 「それはイギリス王室の権威を重んじるイギリスは結局キリスト教の権威からは逃れられないと言う意味ですね」 「と言う事はつまり」 「ヒトラーが脅迫に使った道具とは、キリスト教の権威を大きく揺るがす物 ヒトラーはそれを手に入れ英国王か、場合によっては教皇を脅した まさかそれは先生がティーラウンジで話してくれた進化論の裏づけになるものとお考えじゃあ」 「教会はまだ進化論を敵対していたし、もし寛容であってもミッシングリンクを証明する物を世の中に示されたら、神が人を作ったと言う創造説は大きく揺らぐ 」 「しかしヒトラーがもし証拠をつかんだなら、もっと大きな事に利用したんじゃないでしょうか」 「権力を握る奴はな、カードはどんどん切って、切ったカードは惜しげなく捨てて行くものだ ヒトラーはライラント駐留によりドイツの支配を手に入れた それほどライラント駐留は大きな政治課題だったんだ
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