第二話 孤高の刑事&ボーイミートガール

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その時だった ブレーキ音と共にタイヤの軋む音と女の悲鳴が聞こえて来た 青年はその方に目を向けた すんでの所で若い娘が引かれる所だった 娘は白い杖を持っていた。 娘を引きそうになったスポーツカーは一瞬止まったが、運転手は降りず そのまま新宿方面へ急発進して行った 青年は怒鳴った 「ちょっと待て」 青年はオートバイに跨がると車を追っかけて行った 後には黒いヘルメットが転がっていた。 その頃本居もお茶の水に向かっていた。 ケータイに着信があった 相手先は入谷だった 「なんだ、そっちへ向かってるのに」 「すまん、耳に入れたい事があって」 本居は車を止めた 「なんだ」 「あのなあ、赤城が失踪後、何日かしてマネージャーが赤城の部屋に入ると居間のテーブルがかたずけられて、真ん中に車椅子が置いてあったと言う事が言われてたんだが、捜査員の一人がおかしな事に気がついたんだ」 「おかしな事?」 「いくらマネージャーでもタレントの部屋のマスターキーを持ってるのはおかしい その質問をマネージャーにぶつけたんだ そしたら赤城の失踪の前日お泊まりしてたって言うんだ
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