35人が本棚に入れています
本棚に追加
待てよ、車イスは分解運搬がきくが、介護用品だから、パーツには規制があるはずだ、特に車輪の部分は小さく出来ない
女優がそんな大きな物を持ってマンションに出入りするのは目立ちすぎる
しかしマンションの窓側は通りに面しているし、外の住民の目があるから釣り上げる事が出来ない
だとすると失踪以前の赤城の部屋に赤城か、赤城の協力者がパーツを持ち込んだ時の姿が監視カメラの映像に残ってる可能性がある」
入谷が言った
「じゃあ、監視カメラに不信な映像を残していれば、赤城がメーセイジを残したと言う証明が出来のか」
本居は言った
「まずい、警視庁に先に抑えられたかも
俺とした事が何で気がつかなかったんだ
待てよ、赤城ほど頭が良ければ、失踪周辺の監視カメラの映像は警察が押さえて来るのは読めるはずだ
それに警視庁がそれで何かをつかんだら、もう動きがあるはずだ
と言うことは、そうか」
真壁が聞いた
「何がわかったんですか」
「赤城の３人目の協力者だ
真壁すまないが、赤城のマンションの管理人の素性、管理人になった経緯を探ってくれ」
「管理人が協力者何ですか」
「私的監視カメラには法規制が緩い
すぐ監視映像を処分する事も出来る
しかしそれを出来るのは」
「管理人か契約している警備会社」
「その通りだ、監視映像を管理する権限のある奴が赤城の協力者の可能性が高い」
「わかりました
すぐ行きます」
入谷が言った
「今日はもう帰ってやすめ」
本居が反論した
「署長、水をささんでくれ」
「こいつは、ここの所非番返上でやってるんだ
真壁署長命令だ
今日は絶対帰ってやすめ」
真壁は不服そうに言った
「わかりました」
真壁が出て行くと本居が食いついた
「入谷警視、どう言うつもりですか
人手も足りないし、第一あいつの刑事としての才能が開きはじめていたのに」
「だからだよ
あのままだとあいつは事件にどっぷりはまっちまう
私生活を犠牲にするのが感じなくなって麻痺してしまう
その結果どうなった
君は家族を失ったし、俺は妻子とは別居中で首の皮一枚でつながってるありさまだ
上司として、あいつのめまぐるしい成長は嬉しい
だけど俺たちと同じ失敗はして欲しくないんだ」
「そうだな
俺たちにあいつの人生まで狂わせる権限はないものな
最初のコメントを投稿しよう！