35人が本棚に入れています
本棚に追加
ローマ法王や大貴族達はプシュミスル家の支援をし、プシュミスル家はボヘミア地区を統一し、プシュミスル朝を作った
両者は利害で結びつき最初うまくやっていた。
カトリックはボヘミア地区に信者を多く手に入れ、代々ボヘミア王達は寺院を修復したり寄進したりしてカトリックに貢献した。
しかしそれはいつまでも続く関係ではなかった
何故ならヨーロッパの支配者達はあくまで暫定的にプシュミスル朝を認めたに過ぎなかったからだ
やがてプシュミスル家に勢いが出て来て英雄のような王が出てくると大貴族達やローマ法王の警戒が強くなった
プシュミスル家滅亡を狙う大貴族やローマ法王は、遂に王親子の確執を利用しプシュミスル家弱体に成功する
しかし父王が死んだあとプシュミスル家最後の後継者であるヴィラーフ三世はかつてプシュミスル家の支配地ボーランドを回復しようと行動を起こすが歴史では何者かによって暗殺される、ここにボヘミアを支配したプシュミスル家は滅亡する」
「しかし真実は暗殺ではなくヴィラーフ三世は拉致され拷問の挙げ句目を奪われ足を折られ、喉をさかれたんですか」
「そう言う取り方もあるか」
「違うんですか?」
「君ねミイラってどうやって作るか知ってるか
ただ土に埋めたりしたら出来るんじゃないんだよ
まず臓物を全て引っ張り出す
もしヴィラーフ三世が敵に捕まり拷問の挙げ句殺されたなら死体は古井戸に放り投げるか鳥や獣の餌になってるはずだ
あんな面倒くさいミイラなんか作るわけはない」
「と言う事はどうゆう事ですか
ヴィラーフ三世は暗殺されたわけでも敵に殺されたわけでもない
じゃあなんであんなミイラが残るんですか」
「君は大事な事を見落としてないか
何故君は私に質問して来たんだ
私がミイラの前で聖痕の断罪とつぶやいたからだろう
「ちょっと待って下さい
頭が悪いので整理します
ヴィラーフ三世は暗殺されたのでも捕まって殺された
ならば自ら命を絶ったってことか
もし自殺したなら理由はなんだ
戦争に勝てなかったからか
それとも滅亡に追い込まれた事に責任を感じたのか
待てよ、先生はあのミイラを見て聖痕の断罪と言った
聖痕の断罪が呪いの事だとすれば答えは一つ、あのミイラは呪いの儀式に使われた
いやおかしい
呪ってるのはヴィラーフ三世だから
つまり呪いの儀式ってしか考えられない
最初のコメントを投稿しよう!