35人が本棚に入れています
本棚に追加
そこでクエストは終わりだ
柄の悪いボーイ達に囲まれ前にも後ろにも進めず犬猫のように追い払われてしまった
それでその後が泣けるんだよ
青年は無理をしてくれた両親に顔が立たない
そこで見栄を張るんた
ありもしなかった女との肉体交渉を
しかし途中で泣き出してしまう
両親はただ見ているだけだ
きっと止めるべきだったと思ったかもしれない
こんな事今だっていくらだってあるんだ
パラリンピックで優勝したってさ、普通の女が彼女になったり嫁になったりしてるか?
中に悲恋のエピソードがあって京本政樹の青年が斎藤とも子の少女を好きになるわけ、しかし自分がこんなだから言い出せない、赤木春恵のふんするとも子の母親は娘がこんなだからせめて健康な男と付き合ってもらいたいと京本政樹を拒絶する
しかし娘の方はと言うと、あれがダメこれがダメと自由を奪われて、どんどん暗い引きこもりになって行くと言う悪循環
こんな事今でもいくらでもある
大病を患っていて、将来に悲観してる奴に恋愛ができるか
家族の為に働きづめ働いて生活を支えてる奴に人との出会いがあるか?
しかし人間である限り人を恋しいと言う気持ちを持ちたいのは当たり前だ
だから彼らはアイドルや女優に疑似恋愛をするんだ
それは、普通の人間の恋愛感情と同じぐらい激しいものだろう
もちろん結末は分かっている
しかしだからといって憧れるな恋するなとは言えないだろう
彼らにとって疑似恋愛は生きる糧と言ったっておかしくない
だったら俺達業界人がやる事は、少しでも夢を見続けさせてやる事
少しでもぬるま湯に浸かってる時間を伸ばしてやる事だけだ
そのためには、若くて美しいアイドルが必要だった
若くて美しく賢いだけではなく、半生を彼らの為捧げてくれるアイドルが俺は欲しかった」
「生け贄になれってことか、人生を棒に振って」
「そう言われたら身も蓋もないが
しかし俺達は彼らに夢のかけらを渡す
どうぞ、いい子です、ナイスガイです
憧れて下さい
そして裏切る」
「裏切るって」
「ずーっと苦しんで来た
育てがアイドルが男や女になる時
罪深い事になったと
誰もせめて十年、幸せを我慢してくれはしなかった
今度こそ、今度こそと思いながら俺は彼らを裏切りつづけるしかなかった
最初のコメントを投稿しよう!