パトリック問題

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サンメディア社長が言うと同時にかなりの数の女の顔がディスプレイに現れた 「ここから35年のキャメラマン歴を持つ俺が人間としてはあり得ない顔を排除するから、待ってくれ、これは違う、これも違う、だめ、」 社長は呟きなから画面の顔を一つ一つけして行った 「よっしゃこれぐらいでいいだろう 端末貸してくれ」 真壁は社長にスマフォを渡した 社長はデータをスマフォに入れてくれた 「さあ、これでいいか 十枚ぐらいの顔のグラフィックが入ってるはずだ」 真壁は少しおどけて、それでも感謝の気持ちを顔満面に出して言った 「サンクスサンクス ベリーサンクス」 「マッキー、君本当昭和くさいな がち平成のくせに」 「それは言わない約束でしょ」 「それが昭和ギャグだっての」 「じゃあ失礼します」 喜び勇んでラボを出ようとする真壁に社長は水をかけるような事を言った 「マッキー、捜査上の秘密とかあるだろうから立ち入っては聞かないけど あまり言いたくないが赤城にはあまりかかわらない方がいいよ」 真壁は振り向いた 「世間では今度の問題で赤城遼子への見方が変わるだろう しかし俺はもっと前からあいつの中の闇にきがついていたようなきがする 年季の入ったキャメラってのは不思議だが人の本性を映し出す」 「ご忠告ありがとうごさいます でも事件があるんです 助けなければならない人達がいるんです ならば答えは一つです」 「マッキー、すっかりお巡りさんだな さみしいやらたのもしいやらの複雑な気持ちだよ俺は」 ラボを出た時真壁の電話に着信があった。 「はい、真壁です」 相手は本居だった 「今どこにいる」 「いきなりなんですか」 「お前さんの事だ おとなしくやさに戻ると思えない」 「悔しいけど正解です」 「で、何かねたをつかんだのか」 「ええ実は」 真壁は今までの事を話した 本居は聞いた後言った 「俺も赤城とやめた家政婦は深い可能性があると感じた 裏付けありがとよ」 「いえまだそこまでは」 「正面の写真が手に入っても二十そこそこか、」 「その頃の写真が手に入ればいいんですが」 「しっかり裏をとりたいが下手に動くと赤城に動きを悟られる 今四十六か 二十の面影は無理だろうな 芸能人でも、数少ない まてよ、その十年前三十半ばなら
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