パトリック問題

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起こした矛盾もわかる 何者かの命令があり、逆らえなかったのだ オームがサリンを作る事が出来たかも怪しい オームがサリンを作れなければ、何者によって供給されたか捜査の手が及ぶから、あたかもオームに サリン精製能力があるように見せかけられた 地下鉄サリン事件で少量のサリンが使われたのは大量のサリンが処分されたからではなく、元々オームにはサリンの精製能力はなく、何者かにより提供されたからだ その目的はサリンの公開実験のデモンストレーション サリンの購入者に、その効果を見せつけるためだ それならあれだけの規模のデモンストレーションで充分なはずだ では何故そのデモンストレーションを日本で行ったか? それは逆に他の国では行う事が出来なかったか それは他の、特に先進国には日本にない物がある 軍事産業だ 特にアメリカでこれをやろうとすると軍産官により妨害されてしまう筈だ 何故ならサリンやマスタードガスのような安価で購入出来る大量殺人兵器の効果がデモンストレーションされると奴らのビジネス相手である中小国家や武装集団が武器や兵器を買わなくなるからだ だから軍事産業を持たず、監視されない日本をターゲットに選んだ 表向きはオームと言う狂信集団が宗教的妄想から起こしたと偽装して真の目的は悟られないように そしてサリンの効果は数千人の人間の犠牲により実証された 本居はテレビの録画をつけた タイトルは「オーム事件を振り返る」である アナウンサーと専門家が対談していた。 アナウンサーが言った 「では先生は地下鉄サリン事件は他の国ではあれほどの被害にはならなかったと」 「そうです、日本では、もっと酷い状態だったかもしれません オーム側もまさか日本にこれだけの対抗力があるとは 不幸中の幸いでした」 「とおっしゃるのは」 「サリンは即死は少なく、ある一定時間に解毒剤を使う事により死亡は防げるのです PAMと呼ばれる解毒剤ですが、しかしこの薬は軍事産業を持たない国ではほとんど在庫がないんです、日本の場合某企業が大量に在庫してましたが販売するあてのない商品を大量に在庫するなど商業主義からは考えられません 日本人的責任感でしょう」 「麻原は日本人的な責任感が理解出来なかったんでしょうか」 「いや、麻原は日本人ですから」 「どう言う意味ですか」 「いや、これは失言でした 撤回します」
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