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「（君はスパイダーマンかよ）ちゃんと捕まえとかなきゃダメだぞ、あやゆく逃げられる所だった」
「悪かった、ところでそいつアワを吹き始めてるぞ
締めすぎじゃないか」
「こいつを取り逃がすと大変な事になる
それより元神父は」
入谷は元神父に駆け寄った
「ダメだ、こと切れてる」
「救急車が間に合ったかもしれないのにこいつのせいだ」
本居は強くつり上げた。
覆面の男は苦しみもがいて白目を向いた
入谷が慌てた
「本当に殺しちゃうよ」
その時真壁が飛び込んで来た
覆面男を釣り上げてる本居を見て真壁は動転した。
「何やってるんですか警部補
死んじゃいますよ」
真壁は二人に駆け寄った
そのチャンスを覆面男は逃さなかった。
覆面男は刃物のついたつま先を真壁の鼻先寸前まで蹴り上げ本居を脅した
「解放しないと部下のかわいい顔がグチャグチャになるぞ」
本居はベルトを離した
覆面男はその隙に逃げ出した
本居は追いかける時真壁を突き飛ばした
「邪魔だどけ」
突き飛ばされた真壁に入谷が助け起こした
「君の判断は間違ってない
だから責任を感じるな」
「署長も追わなくていいんですか」
「相手は潜入脱出のプロだ
特殊な道具を持ってる
本やんもじきに帰って来るさ」
その頃本居は覆面男を追っかけていた。
覆面男は下に降りず屋上の方に逃げた
本居はそれを追った
覆面男は屋上の柵まで来ると飛び越えた
そこには隣のビルまで縄が張ってあり覆面男は何かにぶら下がり張ったロープ隣のビルのこちらより低い場所に向かい滑って行った。
本居は追跡を断念するしかなかった。
戻って来た本居に真壁は言った
「すいません警部補
あの」
本居は真壁の胸ぐらをつかむと壁に押しつけた
しかし拳を上げた時入谷がその手を掴んだ
「本やん落ち着け
君だってあの場面だったらああしただろう」
本居は真壁を突き放した
入谷は言った
「逃げられたんだな」
「ああ面目ない」
「俺もやられた
煙幕みたいな者を使われて
奴ら間違いなくプロだ」
本居は神父の死体を見た
「地獄には行きたくなかったんだろうな
最後に必死に教えてくれた」
本居は片手で拝んだ
入谷が言った
「その死体どうする
通報しなきゃあならないが」
「機動（機動捜査隊、事件の初動捜査を担当する本部職員）
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