パトリック問題

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「俺はオームと言う事件はかつての三鷹や松川や、あるいは帝銀のように、アメリカが日本を混乱させる意図をもってやった事件とは思えない、今更日本を混乱させてもアメリカにメリットはない しかし一部のアメリカの間違った考えの高官が何者かの指示により日本に圧力をかけた可能性は高い 奴らの意図は起こした事件の責任をすべてオームと麻原にかぶらせ、自分達の関与を闇に葬る そのためアメリカ政府や軍の高官を操り、警察庁を踊らせた」 「そんな事をやれる権力って、一体何だと言うんだ、ネオコン?」 「ある人間がオーム事件の時日本に来ていたと言う話を昔してくれた人間がいるんだ、その男と言うのは、第二次世界大戦中ヒトラーの側近の一人と言われながら、とうとう歴史の表舞台に現れなかった男だ」 「側近の一人と言われながら歴史に現れないって何故」 「ユダヤの連中が歴史から消したんだ」 「ますますわからない」 「ユダヤ人達はそいつだけは正式な裁判にかけたくなかった そいつに対する憎悪は普通じゃないからな ヒトラーの残虐行為のほとんどそいつのアドバイスから来ている そいつと考えられてる奴がオーム事件のちょっと前から日本に入国していると言う情報が外事から入った、そこで警視庁公安部はそいつの動きを警戒していたが入国の目的はわからなかった そしてオーム事件が起きた 当時オーム事件を内偵していたのは警視庁の捜査一課、捜査のメスがオーム事件の深い部分まで及んだ時、サリン事件が起きる、やがてオーム事件は終結する 警視庁捜査一課はオーム事件の背後関係の資料を闇に葬ったようだ」 「何でそんな情報を本やんが知ってる」 「当時捜査一課にいて、その時警視庁に絶望し、警視庁を退職した奴がいたんだ もちろん警察庁が警視庁に圧力をかけたのは七十トンのサリンを阻止するためオームを急鷲する必要があったからだが、しかし警視庁捜査一課ではかなりの抵抗があったらしい、それを権力で抑えつけるようにしてオームのサティアン捜索が行われ、そして警視庁捜査一課はオームの背後関係から手を引いた。 すべては麻原とオームの起こした事として事件は終結した。」 「ちょっと待てよ第二次世界大戦中のヒットラーの側近て、いくつなんだ」 「おそらく百に近いだろう 宗教界からはグランドファーザーの通称があるらしい、現在名乗ってる名前はレインハドラー、もちろん本名ではないだろう
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