第4話コンビ結成

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「東中野署にいる? どうゆう事だ真壁君」 真壁からの報告に入谷は不思議な顔をした。 署長室の応接セットで新聞を見ていた本居は言った 「元アイドルは方向音痴か あいつクイズヘキサゴンに出てたっけかな」 入谷は言った 「捕まえようとしたら捕まった? それはどういう意味だ真壁くん」 本居が言った 「あーそんなゲームテレビでやってたな 捕まえるか捕まるられるか運命の別れ道 逃亡者だったかね」 入谷が怒鳴った 「お前少し黙ってろ いや君に言ってんじゃない 泣くなよ 男だろうが」 「えっ泣いてんの?」 「うるさい わっ君じゃない君じゃない」 それからしばらくして本居は御茶ノ水とは反対にある東中野に向かった 自ら覆面パトカーを運転しながら東中野署の交通課から逃れられない相棒を解放するために 東中野署につくと制服で帽子なしの警察官が本居を出迎えた 「ご苦労様です本居さん」 「あれ、どなたでしたか」 「本庁でお世話になった村井です」 「村井君、こっち戻って来たの 準キャリアだったよね 今は」 「副署長をやらして貰ってます」 本居は襟章を見てかしこまる 「これは申し訳ない 警視殿」 「止めて下さい 捜査のいろはを教えてくれたのは本居さんです」 「しかしけじめだから、君も部下に示しがつかんだろう」 「もともと部下にはなめられっぱなしです」 「何で」 「ここ署長キャリアなんです」 「都内にもまだあるのかキャリア署長の署が 同じ警視で、向こうは署長か」 「準キャリアは中途半端です」 「一種受けるべきだったな」 「とてもとても」 「ところでうちで面倒を見る う~ はめになった奴が迷惑かけてるようだが」 「うちの交通課の問題児が咥えて来た巡査ですね」 「咥えて来た」 「失礼、何しろ犬みたいな婦警で」 「あいつミニパトに捕まったのか」 「驚かれると思いますよ、言葉使いを知らない礼儀を知らない、思い込みは激しい 戌母亜弓(イヌモアユミ)って言いますが陰ではみんな犬も歩けばと呼んでいます」 「女性のアダナが犬も歩けば」 「犬よりたち悪いです 3日も開けずトラブル咥えてくるんだから」
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