第4話コンビ結成

5/5

35人が本棚に入れています
本棚に追加
/336ページ
「どうけりって、」 「逮捕監禁罪で訴えて欲しいか」 「そんな」 「警察官の公務が逮捕監禁罪になるわけないだろうが じゃあお前ここで裸踊りしろ」 「裸踊り?」 「自信がないのか」 「どっちの自信よ」 「どっち、あー身体の事も言ってるのか どっちも自信ないのか」 「どっちも自信大ありよ」 「なら決まりだな」 戌母は悔しそうに言った 「はめられた、わかったよ女に二言はない」 「と言う事だ副署長 証人になってくれ」 「あの、彼女への暴言の謝罪は」 「お前本当にこの女と出来てるんじゃねえか 婦警出身の女房にチクるぞ」 副署長は憮然として言った 「わかりましたよ、証人になります」 「それじゃあ報告を待つか」 『なんで裸踊り許したんですか』 本居と真壁の二人は駐車場に向かっていた。 「あの女は俺の趣味じゃない 目が汚れる」 「また酷い事を土下座して涙ぐんでました それにスタイルだってなかなか」 「なら嫁にしてやれ 木下優樹菜の娘みたいな根性の入ったガキを生んでくれるぞ」 「いいえ遠慮します あれ、オレのオートバイは」 「探してる時間はない、第一ノーヘルじゃまた違反だぞ この車へ乗って行け」 「あっはい 今日は大変ご迷惑をかけまして」 「早く乗れ」 助手席に真壁を押し込むと本居は運転席に入り赤燈を出してルーフに乗せた 赤燈が回った 真壁は驚いた 「ちょっと赤燈は」 「うるせー時間がねえんだよ」 覆面パトはパトカーになり署の門を走り抜けた それを後ろから助手席にいた婦警が重いオートバイを引きずりながら見ていた。 ハンドルのミラーにはどこで手に入れたのかloveのシールが貼り付けられた銀色のヘルメットがかかっていた。 「マッキイ~」
/336ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加