第6話本居型捜査手法

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本居達は昼頃についた 本居は車を止めて外に出て言った 「飯時間になっちまったな」 真壁が言った 「何時に約束を」 「アポなんてどっちゃねえよ」 「奇襲ですか」 「当たり前だろ敵に襲撃を教える奴がいるか?」 「敵って しかし芸能プロダクションの社長なんてアポとってなきゃ会えませんよ」 「営業に来たわけじゃないんだよ あえなきゃあえないで周りから聞き込み、その情報を元に矛盾をつく」 「しかしそんな事やってたら信頼関係が」 「いいか、捜査の第一テーゼはまず第一発見者と通報者を疑えだ、世間には内緒だが」 「百十番通報のほとんどが匿名である理由がわかります」 「くだらない事言ってないで飯食いに行こう おごらんぞ」 「いえ、ご迷惑かけたのですから自分が昼食代を」 「お前生意気だな 芸能人の時も嫌われただろう」 「すいません出過ぎました」 「マクドナルドでいいぞ」 「は?」 「知らんのか? ♪味な事やるマクドナルド」 「(知ってるよ、イメージに合わないと思っただけ)そうでしたね」 「俺はマクドナルド派なんだよ」 「(はーそうですかなんのこっちゃ)ロッテリアやモスバーガーは」 「ただ飯なら贅沢は言わない」 「ただ飯ならねえ」 「何か言いたいようだな」 「いいえ、(毎回たかられそうだから気をつけよう)」 車をパーキング預け二人はマクドナルドに入った 真壁が言った 「横ずけで止めてたっていいでしょう」 「駐車違反だろうが」 「でも赤燈載ってるなら」 「しまい忘れた しかし覆面パトカーだって駐車違反だろ 本当はパンダ(パトカー)だって任務のため以外は駐車違反だろうが」 「(へんな所だけ常識あるんだな)そうですね」 二人の入ったマクドナルドは、一階部分二階部分三階部分があり、それぞれ同じ構造をしている 入り口に入って正面奥がカウンターで左右にテーブルセットが並んでいる カウンターの奥がキッチンで、これは一階部分にしかない 昼で繁華街にあると言うのに意外にも客はまばらだった これは上のスペースはキッチンがない分かなり広くなっており、食事をする人間が上に行く傾向があるからだ 食事は通りに面した一階より落ち着いて食べられる二階三階で食べたいのだろう
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