失踪

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使う あの人は相棒を全く信じていない それだけでなく警察組織も信じていないんだ」 七階にある会議室には主力となる警視庁の刑事達と担当となる所轄の刑事達がそれぞれの席についていた。 ちょっとした体育館なみの会議室に入るなり本居は思った 『特別捜査本部なみの陣容だな』 やがて南お茶の水署入谷署長の挨拶から始まり警視庁上層部の紹介 実際に音頭を取る山口管理官の紹介も終わり各刑事達の地取り(犯罪の地域的繋がりから聞き込みを 行う捜査方法)かん取り(被害者の人間関係から聞き込み行う捜査方法)捜査分担が決められた。 その会議の最終に来た時一人の男が手を上げた 警視庁上層部の管理官が言った 「質問かね、まだ捜査も動いてないのに所属は」 「南お茶の水署捜査一課本居警部補であります 柳沢刑事部長殿に質問があります それを聞いて管理官が慌てた 「何を言ってるんだね 質問は私にぶつけたまえ 恐れ多くも刑事部長に即答を願うなど 入谷署長、君は部下になんと言う教育をしてるんだね」 ハラハラしていた入谷が言った 「本居警部補、身分をわきまえたまえ」 警視庁の刑事部長と言うのはエリート中のエリートである 本居は悪びれず言った 「しかし捜査本部の責任者は刑事部長でありますから、部長にお聞きしたいのでありますが」 警視庁上層部柳沢刑事部長が言った 「いいでしょう本居警部補、質問は手短に」 管理官が言った 「お止め下さい、こんな礼儀をわきまえない」」 刑事部長はそれを手で制した 本居は言った 「ありがとうございますでは 本官今回につきましては、納得できかねる点があります まず、これが刑事事件として発展するかどうかについてです 過去芸能人の失踪については警察は煮え湯を何度か飲まされております
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