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証言
赤城遼子の通った幼稚園の元保母
「遼子ちゃんはなんでも自分でやれる子でしたね
ただちょっと変わった子でした
何て言うのか感情が激しくて大した事ではない事で大泣きしたり、突然暗くなったり、御両親はそれを心配して児童相談所に行ってました
潔癖症?
さあ綺麗好きだけどそこまでは
御両親ですか
熱心な方々で親子間が悪いと言う事はなかったと思えます
ただ熱心すぎると言うんでしょうか
ここだけの話ですがある教会に多額の寄付をしたり、だんだん宗教だよりになって行ったとの噂でした」
当時の町内会長の証言
「赤城さんですか
一時迷惑しました
宗教にのめいり過ぎまして町内で布教のような事を手伝ってたようです
その教会の神父と言うのがあまり評判の良くない男で神父でありながら風俗店に出入りしたり、聖水を売ったりしてこずかいにしたり、聖職者とは思えない人でした
しかし赤城さん達は忠告には耳を貸そうともしませんでした
布教についても赤城さんの土地を借りてる人や車を置かしているような人には半ば脅迫のように布教してたようです」
赤城家に布教を強制された人物の証言
「強制されたのは事実です
ここは杉並区でも高級住宅地で皆さん大きなガレージを持ってまして貸し駐車場がないんです
それで敷地をお借りした事でご縁が出来まして
強引な勧誘ですが事情がおありになったようです
遼子ちゃんについてですが、ご家族はかなりお悩みになってたようです
感受性が強いと言うのは、あのぐらいの年齢だと珍しくないんですが、ただそれだけでは収まらない部分がありました
もう前の話で蒸し返す気はないんですが、赤城さんの家でぼや騒ぎがありました
警察が入って取り調べがあったそうで、内容はわからないんですが
噂では遼子ちゃんも調べられたとか
それでですね、私思い当たる事があるんです
当時の私のマンションの部屋から丁度遼子ちゃんの子供部屋が見えるんですが
夜中に何度か明かりがついてるのを見ているんですよ
それが電灯の明かりじゃないんです
他の住民も見ています
遼子ちゃんは夜中に火遊びをしていたようです
その事であれだけ広い邸宅なのに、御両親が怒ってる声が通りまで響く事もありました
だんだん御両親は遼子ちゃんは学校にも行かせず部屋に閉じ込めるようになったようです
学校で何か問題を起こすと困ると思った
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