聖女へ

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まで登りつめる」 「それが何か問題ありますか 芸能界には結構そう言う経歴の人が」 「簡単に足ぬけと言うがヤクザからの借金は簡単に抜けられないような仕組みになってるんだ もし抜けようとするなら、かなりまとまった金がいる 奴はそんな大金は工面出来なかったはずだ」 「じゃあ誰かが貸したんですか」 「俺はそう読んでいる それに、その頃草刈は芸能プロダクションを起こし赤城遼子をスカウトして来るんだ イベンターだった奴がなんで芸能プロダクションをやったのか」 「先輩は草刈さんの出資者が、この失踪劇の関係者と考えてるんじゃあないんでしょうか」 「赤城遼子を引き取った時と草刈が組織と手を切った時は、ほぼ同時期だ、そう考えのが自然だろう しかしどうやって草刈が金を引き出したかは予測がつかない」 「だから草刈社長を洗えと言うんですね」 「嫌そうだな」 「いえ、そんな事は、俺アイドルからドラマに進出した時大根だって言われて、ある監督が下ろせって、その時同じドラマにインフィニットの人がいてその縁で草刈社長が話をつけてくれたんです」 「芸能界での恩人だってわけか」 「その映画でアカデミーの新人賞をもらって」 「草刈がどうゆう方法で監督を説得したか監督に聞いてみな あいつの本性がわかる まあ、それはどうでもいいが 俺達警察はな 必要があれば親兄弟だって調べるんだ 勘違いするな 俺達の権力は俺達の私物じゃねえ 力ない者を守るために国から授かってんだ 国民の与えられた権力なんだ 誰に使う使わないは俺達が決める筋合いはない」 「わかりました」 「もし草刈が白だと信じてるなら、赤城遼子のレツ(共犯者)じゃないと信じるなら余計その疑惑に立ち向かうんだ それが俺達警察官が恩人にしてやる恩返しでもある それじゃ」 本居は宿の和室で電話を切った するとすぐ着信があった 相手は入谷だった 「本ヤン大変な事になってるぞ 君が副教区長殺害事件の重要参考人としてマークされてるらしい」 「俺が重要参考人、確かに最後に副教区長と会話してたのは俺だ、しかし飛躍し過ぎじゃねえか」 「とにかく東京にすぐ戻って釈明しろ 早く帰って来ないと俺も庇い切れんぞ」 「どこへ釈明するんだ 刑事部長か」 「いや警務の監察官だ」 「監察だと? という事は俺を黒と疑っては
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