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死に直結する汚染に関する極秘資料:1
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その日、強盗殺人の罪で指名手配されていた斉木正吉(34)が、逃げ込んだ森の中で偶然、〝その場所〟へ迷い込んでしまったのが、すべての始まりだった。
彼は逃走による激しい疲労と空腹で正しい判断力を失っていた。
たった一人で深い森をさまよい続けた彼にとって、目の前に広がる怪しげな研究施設がいったい何を行っている場所であるかなど、大した問題では無かったのも事実であった。
彼はただ、耐え難い空腹を満たすことが出来れば、それで良かったのである。
最も不運なことは、彼が拳銃を持っていたこと。
そして図らずも、様々な薬品を投与された少女達が隔離されている場所の近くまで、彼が到達してしまったことだろう。
空腹のあまり錯乱した彼が放った一発の銃弾は、彼自身は愚か、この地球に住む全人類の運命まで大きく変えることになった。
しかし彼は、想像もしなかったであろう。
まさか食料を手に入れるために入った場所で、自分が食われることになろうとは――。
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