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 ーピピピピピッ、ピピピピピッ。 感情のない声が響く。  「六時五十分…。」 休みにしては早く起きた方だ。 朝食をとり、空色のワンピースにつつまれて、街の小さな図書館へ向かう。 (あそこなら誰も来ないだろう。) つい最近新しく、設備もいい大きな図書館ができたからだ。 これならテスト勉強も捗るし、…まして、彼は図書館へ行くような人ではない。 (…集中しよ。) そんなことを考えているうちに目的地についた。
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