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その後も、ほぼ北島さんが話し続けた。 「俺と山崎は、最初の合同新人研修のグループワークが一緒になって、それ以来たまに飲みに行ったり、休みの日に同期数名でバーベキューしたり、だけど、こいつプライベートなこと話さないから、未だに謎が多いけど…」 「バーベキュー?仲いいですね」 北島さんが、ニコニコ笑顔で、話してくれている間、山崎は、ほとんど口数すくなく、頷くだけだった。 北島さんが突然、手をパチンと叩いて、私に指差した。 「中川さん、昼間見たときも、初めて見た気がしなかったけど、今思い出したわ!前に、ほら、トラックから大量の一斗缶運んでて、倉庫で、力持ちだねって話したの覚えてない?」 突然のフリに、記憶を遡る。 「え?!あの時の…北島さんだったんですか!?その節は、ありがとうございました。……あの時マスクしてたから、分かりませんでした。髪型も前はもっと長くてパーマかかってて…」 「思い出してくれた?一人で、すげー勢いで一斗缶ガンガン倉庫に詰め込んでて、この子すげーなって(笑)」 「ハハッ…(笑 おまえ、あれ一人でやったの?(笑)」 山崎が隣で笑った。 山崎って、笑うんだ…笑ってる姿を初めてみた 。
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