『複雑な想い』

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仕事から、早く帰ってきた圭介は、幸介のお絵かきを見ながら…笑ってる。 本当に良きパパ! あっ…思い出したかのようにバックから、袋を取りトイレに向かった。 検査して置いてる最中に… 『ママ、幸介、おしっこだって!』 そう言われて、袋を上の棚に隠し、検査して使ったのは、エプロンのポッケに放り込んだ。 「ごめん、ごめん。」 すぐに扉を開けると、幸介を座らせて見てた。 『なに、これ?』 幸介の方に気を取られていたから、圭介が、私のポッケから例の物を取ったとは気づかなかった。 『これ、どっち?』 見せられた。検査薬… 赤い線が完璧にあった。 「妊娠してるよ…」 喜んでくれるのは、分かってた。あたしだって…嬉しいよ! でもね、複雑な思いが…私にはある。 幸介を黙って見ていた。 『マジ!幸介、お兄ちゃんになるよ♪』 トイレの終わった、幸介を抱きあげて…肩車しながら…リビングで喜んでいた。 あたしが、不安なのは…無事にこの子が生まれても、変わらずに…幸介の事…愛してくれますか?
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