春夏秋冬～そして愛～

『複雑な想い』

次の日。朝…

『じゃあ、公園行ってくるから。病院終わったら連絡してね。幸介、ママに、行ってきます、して？』

『ママ、バイバイ！』

｢うん。いってらっしゃい！｣

手を振って、幸介と圭介は、仲良く出ていった。

階段からは、だっこしながら…落ちないようにと、ゆっくりと降りていく姿を、外に出て、見つめていた。

あたしも、身支度をして…すぐに病院に向かったの。土曜日は、午前中のみだから混んでいる。

『春菜！』

高校の時のクラスメートが、お腹が大きくなっていて、久しぶりの再会に…待ってる時間が退屈じゃなかった。

『友里は？元気なの？結婚したって聞いた♪』

うん！とっても元気。今、ラブラブ真っ最中だよ！

｢うん♪高校の時から、付き合ってる人とね。友里、社長夫人だよ！｣

社長夫人って感じでは無いんだけど…やっぱり、友里は友里。純君は純君！鼻につく性格とは無縁だからね。

『いいなぁ！憧れちゃう♪』

そんな事を話していたら…"神崎さん、待合い室へどうぞ！"って言われて、すぐに移動したの。

中に入ると、検査の結果が出て、７周目に入っているから、エコー写真にもはっきり写りました。