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野々宮ノノ
奥信高校(長野)一年で、スキージャンプの天才少女。
元オリンピック選手の父の「無念を晴らす」為、自殺した双子の兄・悠太になりすましてオリンピックを目指す。
個人的人気投票「選手部門」第1位。
ノノと言えば、やはりインターハイ(第10巻~第13巻)での2本目のジャンプが全てだと思いますね。
[反発力]
この大会で優勝出来なければ、おそらく「最後のチャンス」となるであろう2年後のオリンピックに出場出来なくなるノノ。
その「重圧」で固くなるも、岸谷の声援で自分を取り戻してゲートからスタートするノノだったが、条件は不利な「追い風」だった。
風が変わる事を願って、ジャンプ台を滑り降りるノノ。
しかし、そんなノノの前に亡き兄・悠太の霊が現れる。
悠太『風のせいにするな』
ジャンプは運不運では決まらないと言う悠太。
悠太『弱い選手は風の運不運に左右される』
『だが強い選手は常に強い』
『なぜだかわかるか?』
『風は』
『強い選手が飛ぶ時に吹くんだ』
ノノ「お兄ちゃん!!」
悠太『ノノお前は
前のジャンプ(第7巻~第8巻)で
恐怖を覚えた』
『それはジャンパーにとって
とても重要なことだ』
しかし恐怖は「過程」でしか無く、大切なのは「それを乗り越える強さ」だと言う。
悠太『強さとは』
『どんな困難にも打ち勝つ自分を信じることだ』
『ノノは信じられるかい?』
『恐怖を克服する自分を』
ノノ「当ったり前でしょ!?」
ノノの「気迫」がジャンプの神に通じたのか、その直後に風が有利な「向かい風」に変わります。
ノノ「だって私は---」
「ジャンプが大好きだから」
見事「最高のジャンプ」を決め、オリンピック出場への「望み」を繋いだノノ。
元々、ノノは「ただジャンプが好き」なだけの少女でした。
しかし、いつのまにか彼女はそれ以外の「様々なもの」を背負っていました。
自分には経験が無いので解りませんが、スポーツで勝つには、その競技を「楽しむ」必要があると言います。
ですが、おそらくそれだけでは「限界」があるはずです。
その先へ行くには、「(重荷にならない程度に)何かを背負う」必要があるのでしょう。
楽しむ事と何かを背負う事の「バランス」が上手く取れた時、アスリートは「最高の力」を発揮出来るのだと思います。
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