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今回の研究結果は、コウモリを用いた調査から導き出されたという。
ある種類のコウモリは、しばしその身体に不釣り合いな程大きな睾丸を持つことで知られ、例えば、霊長類の睾丸が身体全体に対して0.2~0.75%の大きさであるのに対し、その種のコウモリにおいては睾丸は最大8.5%にも及ぶ巨大なものとなる。そして博士はその理由を、その種のメスが交尾において、極めて盛んな乱交的(一雌多雄的)行為に及ぶため、オスは自分以外のオスに打ち勝つべく脳の発展を犠牲にしてひたすら睾丸にエネルギーを注ぎ、睾丸を巨大に成長させてきたからであると推測している。
そしてピトニック博士によれば、凡そ334種に及ぶコウモリの睾丸・脳のサイズをそれぞれ計測した結果、
メスが乱交的である種ほど、オスの睾丸のサイズは著しく大きくなり、
また反比例するようにして脳は小さくなる、という事実を発見したと述べている。
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