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「皆川さんは敬語辞めないんですか?」
「んー、僕は無理して敬語使ってるわけじゃないんで。でも、吉岡さん、・・淳さんは僕の前では敬語使わないで下さい」
「なんかそれは不公平な気がする」
「別に不公平じゃないですから。それに淳さんは敬語使うと硬い雰囲気になっちゃうんで、嫌です」
「そんな風に見えますか?」
「はい。僕だけしか知らない淳さんが知りたい」
真顔で見つめてくる皆川にドキリとする。
自分相手にこんな表情してくれるんだと思うとドキドキが止まらない。
「そんなに言うなら・・・」
「ついでに僕の事、修介って呼んでもらっても構わないですよ」
「えっ!?、それはハードル高い」
「なんでですか」
「だって」
名前を口にする度に好きの気持ちが溢れてしまいそうだ。これ以上この気持ちが増えてしまったら、自分はどうなってしまうのだろう。
「大丈夫ですよ」
優しく囁く皆川はまた触れるだけのキスをして、上から抱きしめてくる。
「何が大丈夫なんですか?」
「僕は淳さんの側から離れませんから」
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