何枚短冊ぶら下げるつもりだ?

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「フィリップ先輩とずっと一緒にいられますように」 「フィリップ先輩が健康でありますように」 「フィリップ先輩がたまには眼鏡をかけてくれますように」 「フィリップ先輩が猫の爪に拉致られませんように」 「フィリップ先輩が長生きを……」 おいおい、放っておいたらこの調子でまだまだ続きそうだぞ? まだジョーの手には何枚もの短冊が残っている。 「……何枚短冊ぶら下げるつもりだ?ジョー」 「えっ?何枚って……。数えましょうか?」 「……いや、いい。さっさと結んでしまえよ。俺も手伝ってやろうか」 「だっダメです!!自分で結ばないと、願い事が叶わないような気がするから……」 そんなにたくさんの願い事全部叶えようとしてるのか! 意外と欲張りだなジョー! だけどその願い事、全部俺の事……。 ……悪くないな。 「先輩はもう結んでしまったんですか?短冊」 「ああとっくにな。早くしろよジョー」 「えー、フィリップ先輩の短冊見たかったな~」
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