何枚短冊ぶら下げるつもりだ?

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俺の事を笑い飛ばしていたはずの亮が、急に大人しくなって去っていった。 「あっおい亮!待てよ、待てったら……」 突然行ってしまった亮の後を追って、要も姿を消した。 「フィリップ先輩。優太にデザインさせてくれてありがとうございました。優太とっても喜んでました」 「そうか、それは良かった」 「先輩、もう短冊の事を聞くのは諦めました。だから一つだけ私の願いを叶えてくれませんか?」 ジョーが潤んだ目で俺の事を見つめている。 花火はまだ上がり続けているけれど、俺もジョーも花火なんてそっちのけで見つめ合っていた。 「なんだ?お前の望みならなんでも叶えてやるよ」 「もう一度…………」 そう言ってゆっくりと目を閉じたジョー。 最後まで言わなくても分かってるさ。 俺も目を閉じながら、待ちわびているであろうジョーの唇を優しく奪ってやった。 END image=501746093.jpg
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