タケル

2/7
47人が本棚に入れています
本棚に追加
/118ページ
「で、名前はタケルで、気前よく3万くれて、ピアスも買ってくれたよ。ほら、これ」 里香は耳たぶに輝くスワロフスキーのピアスを自慢した。 「可愛いじゃん。ラッキーだね。どんどん貢がせちゃいなよ。里香なら出来るよ。あたしも頑張って稼いだるで」 「それでさあ。麗子に頼みがあるんだけど。タケルが麗子にも会いたいって言ってるんよ。どう?金もくれるみたいだし」 「3Pプレーか。楽しそ。元気なオッサンだね。じゃあ、根こそぎ金出さすか?」 「あははははははははは」 「がははははははは」 私達は高笑いした。テンションがあがった。 女子高生という至上最高武器を駆使して稼ぎまくる私達。 疲れた中年男達にとって女子高生の肉体は眩しく、神に匹敵した。麻薬と同じ。中毒になる。私達はその事を充分知り尽くしていた。
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!