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「祐二?何ぼーっと突っ立ってんのよー。もう!先にお風呂入っちゃうよー」
レースのカーテン越しにぼやけて見えていた女体は、カーテンから眩しい程にゆっくり艶やかに現れた。胸の膨らみは踊り、 T バックのパンティは俺の肩に置かれ、しなやかな白い腕と腰は揺れながらも一瞬のうちに俺の前を通り過ぎ、風呂場へと消えていった。ガチャンという音が俺の耳を突き抜けた。
それと同時に俺の風呂場はあの小悪魔の玲子に占領されてしまったのだ。ああ、プカプカ浮かぶアヒルちゃんよ、その女は悪い魔女なんだ、騙されるなよ……その場で失神しそうなのを俺はやっとの思いで堪え、こうなったら最後、玲子を犯してやろうと考えた。セレブのくせに金持ちのくせに貧乏な俺の金を貪り、しかも一円も奢ってくれたことの無い女だ。彼女を作ろうと思っても、いつも気まぐれにやってきてはこんな状態だから、女を連れ込む度に失敗した……。甲高い声で鼻歌を歌いながらシャワーの音が聞こえてくる……また勝手にシャワーを浴び、水道代のことなんて何も考えていないのだ……犯してやる、犯してやる、こんな官能的なパンティを履きやがって……今日こそあいつの身体全てを犯し、息が出来ないほどに抱き、最後は絞め殺してやる……。だが、俺の息子はどうも言うことを利かないらしい。それもそうだ、身体は疲れきっていて、とにかく風呂で温まりたいという思いの方が先にたってしまうのだ。
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