風呂場を占領した女

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「おい、玲子……俺の……プカプカ浮かぶアヒルちゃん、どうした……?」 「アヒルちゃんだったらね、綺麗に洗ってベランダに干してあるよー。眉毛がハゲちゃってたから、さっき油性ペン買ってきて、描いてあげたの」  そう言いながら玲子は俺の身体をひたすら丁寧に洗い始めた。俺はすぐにベランダに向かおうと した。だが腰を上げることはすでに不可能になっていた。何故なら気付かぬうちに玲子は俺のモノを咥え、起つ筈の無かったモノは起たされ、玲子の舌は次第に激しくなっているのだ。俺は快感のあまり「あぁ……玲子……」と声を漏らしてしまう……。風呂場だけでなく、俺のモノまでもがこの小悪魔に占領されてしまったのだ。俺は「アヒルちゃんよ、すまない……」と心で叫びながら、ついに果ててしまった。油性ペンで真っ黒になったプカプカ浮かぶアヒルちゃんの形相を想像しながら……。もう……おしまいだ、玲子の舌は一流だが、絵は下手くそなんだ……。
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