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困る平次の肩に手を乗せ、少女は自慢の胸張りを平次の身体に大胆にも押し付けた。
「・・・私を満足させられないって言うの?
無理ならお金貸さないよ?」
益々困惑する平次は挙げ句の果てに溜め息ひとつ。
項垂れるように、少女の成すがまま頷く。
「分かったよ、君と遊べば良いんだろ?」
平次の了承に納得した少女が、満足そうな笑みを浮かべた。
「そう、それで良いのよ。
私のお願いを聞き入れてくれるだけで良いの。
簡単なお願い事でしょ?」
「君の云う"お願い"の内容の限度によるけどな」と水を指すと、少女は眉間をしかめた。
「さっきは私の事を褒めといて、今になって不満ばっかり・・・。
ていうか、私に対して"君"っていうの辞めてくれない?
私にもれっきとした名前があるんだからさ」
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