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・・・緊迫した空気の中、綾香右手で握ったキューを勢い良く突いて、純白の手球を放った。
先頭の的球が当たった瞬間、カラフルなボール達が九つのポケットへと正確に拡散していく。
綾香の見事なショットにより、ポケットインした的球は五つ。
もはやプロ級の技量である。
彼女はキューの先を布で軽く拭い、平次の方へ振り返る。
「・・・ねえ、我ながら上手く入ったんだから褒めてよぉ・・・」
猫撫で声で甘える綾香に、平次が照れ臭そうに称賛した。
「すまん・・・余りにも上手すぎて、驚いて声が出なかったよ・・・
ナイスショットだ」
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