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ー・・・何処かで哀愁に焦がれる犬の遠吠えを聴いた。
その遠吠えに負けじと、鴉と蒼い龍が唄う。
ハシブトガラスの鳴き声の様に、がぁがぁとけたたましいエキゾーストノートが轟く。
アイドリングの回転数では、憤慨な音質だ。
髭面の男の駈る、闇に紛れる"鴉"の名は、マツダRX-7・バサーストR。
通称、FD3S。
そして、龍の太すぎるマフラーから奏でられる、滑らかなエキゾーストノートが小さな町に木霊した。
蒼い龍が今にも紫色の空を天まで飛翔しする合図を促す、寝覚めの遠吠え。
ー・・・MA70スープラ。
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