第1章

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「本当に食べた、のか」  こいつは一体、何なんだ? ただのペーパークラフトが動いて喋って飯食って。  ただの人形じゃないことは確かだけど、こんな精巧な人形、作れるもんなのか? それ以前に最初はこいつ、ただの紙切れだったんだぞ。それが組み立てただけでどうしてこんな。  本当に誰が何の目的でこいつを作り、俺のところに送ったんだ。 「カケル、モットー!」 「はいはい」  でも、こいつの無邪気な笑顔を見てると、あれこれ難しいこと考えるのもどうでもよくなってくる。  一生懸命に噛んで飲み込んで、また次のをねだるこいつの姿に、何故だか癒されてるような気になるのが、自分でも不思議だった。 「カケル、ゼンブ、タベレター!」 「ん? ああ、そうだな。偉いな」
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