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「…デモ、アンタツミオカシタ。アイテ、コクオウノユウジン。コクオウオコッテル。」
捕縛した人物がそう言うと、彼女はさらに泣き出した。
確かに僕は国王(ライル)の友人であるが、罪に立場は関係ない。
どうしたものか考えていると、ギルドマスターは悩むように言った。
「んー、とりあえず元の原因である受付嬢達は、騎士団脱退及び10年の地下労働だから、それよりは軽いだろうがな。」
地下労働は、地下の牢屋と鉱山採掘を往き来し、年数分太陽の下に出ることが出来ない状態のことをいう。
長ければ長いほど気が狂ってしまい、まさに地獄のような罰である。
彼女は顔を青くしながら震えている。
意外と厳しいと思うかもしれないけれど、騎士団による捏造は、騎士団の信頼を失うことになるため厳しい。
それに、依頼を盗むのはそれだけいけないことで、ましてやその罪が冤罪なのがさらに重い罪に問われる原因だ。
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