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彼女は僕の言葉に思い当たることがあったのか、肩をビクッとさせビクビクしながらこちらをチラチラ見ている。 ギルドマスターも思い当たる節があったのか、 「今からそれを受けてくれるか?手続きは俺が責任もってしておこう。彼女の事は、決まったら連絡する。」 僕は頷くと、セイヤとツキヤの裾を掴み関所の門をくぐる。 『…さて、どうしましょう?』 僕の言葉に2人は返事する間も無く、草むらから魔物が飛び出してきた。 間違いなく討伐対象の薬草擬きであるが、スピードが桁違いに速い。 僕は難なく倒していくものの、セイヤは薬草擬きが人型であることで、なかなか倒せずにいる。 一方ツキヤは、魔法で一気に倒していく。 しかし、倒す瞬間目を逸らし見ていない。 やはり、平和な世界で普通に生きていた彼らにはキツかったようだ。
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