仕事終わり

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〈青陽〉 麗「どーしてもだめ?」 仕事終わりの帰り道。 まだチーム内では汚れていない方の二人は、一般的な道を通って宿へ向かっていた。 店の灯りで眩しい通りは、命の危険はほとんどないものの、こういう事があるから困る。 青「駄目なものは駄目だ」 麗「むー。青陽のけちー」 一応成人済みのやつが、何を言っているんだか。 けちと言われても、次の町へ行く準備とか、その他いろいろ考えた結果、予想残高2300円。 その他いろいろの中には食費やら生活用品やらも普通に入っている。 青「なんなら自分で稼げばいいだろ。見た目だけはいいんだから」 麗「性格もいいもん!」 青「他人殺しても、何も思わなくなってきたやつが何言ってんだ」 殺しは神楽と涼秋が主にやっているが、俺達もやる時はやる。 試薬品を試したり、内蔵売り捌いたりしてたし。 脳天ぶち抜けるのが、麗月しかいないしな。銃なんか、0距離でなきゃ当たりゃしねぇ。 ついでに、二年前はこいつに人体の中身教えるために解剖?解体?なんかもしていた。生きたまま。 あの時は涼秋が鬱モードだったから、悲鳴を聞かせるためだったが。 麗「さ、触り心地もいいよ?」 青「どうでもいいわ」 頬を染めてこっちを見てくるが、気持ち悪い。 さっきまで「まだ力入れても大丈夫だよ!って涼秋!?なんてものを!お腹に穴開けちゃ死んじゃうでしょ!後にしなさい!」とか、笑いながら指示出していたし。 ストーカー並みに張り付いて、健康管理とか徹底してやって来るし。 気持ち悪い。 青「どうせ神楽が物足りないとか言って、次行く前にギルドでも寄るだろ。その金でも貰えばいいじゃねぇか」 麗「それだとこれ、買えないじゃん!」 服なんて、どれも一緒だろ。 青「依頼は当分来ないだろうし、薬草集めて加工して売れば?わざわざ街移動するのもめんどくせぇし」 麗「……その手があったか」 それで良いのかよ。つかすぐ思いつくだろ。 青「じゃあ、今は帰るぞ」 麗「はーい!」 年相応に動いてくれないものかな。
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