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〈麗月〉
寝る前の、静かな時間。
他はみんな寝たと思うけど、灯り、眩しくないかなとか考えてみる。
皆して寝つき良いだなんて、殺し屋としてどうかと思うよ。
まぁ、神楽は布団に入ろうとしたら殴られるし首絞められるし。こんな時じゃなかったらナイフ隠し持って寝てるから、首が飛ぶんだけど。
涼秋は女の子相手じゃなきゃ反応しないし、青陽は武器だけ器用に壊して無視して寝るし。
私が近づいてもこの二人起きないの!信用されてる?たった2年しか一緒に居ないけど。
神楽「あれ?まだ起きてる」
麗月「ひょわっ!」
後ろを見れば、目を擦って起き上がる神楽が居た。
麗月「いや、寝なさいよ怪我人」
神楽「そっちこそ、早く寝ろよ医者。つか何やってんの。手紙?」
麗月「うん、手紙」
家族宛の手紙。後片付けで来る人達に渡せば、家族の元に届けてもらえる。
私の家族は、うちの会社にいるから郵便局は届けてくれないの。
神楽「ふーん。早く書いて寝なよ?」
麗月「分かってますよー」
拗ねて手紙を書き始めれば、神楽がどこかへ行った。どうせお手洗いとかでしょ。放置放置。
……あれ?松葉杖っぽい音しなかったよ?あいつ、片脚骨丸見え……。
神楽なら大丈夫でしょ。
あんな毎回怪我作ってくる奴、心配してたらこっちが疲れるわ。
死なれたら困るんでそれなりに助けますけど。
そういや、神楽って不思議な臓器あったよな。魔臓器とか言われてる、魔力貯蓄するやつかな?
てことは神楽って魔法使えるのかな。
他二人は、まずそんな大怪我してこないから見た事無いし。実はあったりして。
そしたら四人ともおたずね者になっちゃう。実験体に使われてぐっちゃぐちゃだね。
会話聞かれたらダメだから聞かないようにしよ。
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