不幸、売ります。

劣化したクソ女なんか今は、どうでもいい。

サイトの、高い料金の元を取らねば。

俺は、片っ端から動画を観ていく。

さっきの女子高生のような、性的な不幸のケースは、その部分だけならどれも大差ない。

襲う側が単独犯か複数犯、屋外か室内。その程度の差。

そこに殺人が加わると、つまり強姦殺人となれば、また違った楽しみかたが増える。

一番多いのは、ぐったりとした女の首を絞めて、息絶えさせるものだったが、刃物を使い、被害者が鮮血にまみれ、その苦しみからゆっくりと、死に飲み込まれていく様は、興奮度を増した。

エロとグロ。

確かに俺の好みに合っているし、あれから二発抜いた。

しかし、エロを避けた殺人ケースのほうが、バリエーションはかなり豊富だ。

痴話喧嘩からの殺人。

親子喧嘩からの殺人。

ご近所トラブルからの殺人。

何かしらの事情ありきの殺人。

そこに行き着くまでの背景が、本当にドキュメンタリーそのもので、最終的には必ず最悪な事態で幕を閉じる。

憎しみの含まれた殺人は酷いもので、包丁でメッタ刺しや、灯油を浴びさせ火だるまにするなど、被害者の苦しみかたや叫びが尋常じゃなく、さすがの俺も、気持ちが悪くなってきた。

殺すだけが目的の、通り魔殺人など、可愛いものだ。

気分転換に、別のジャンルの不幸を探す。