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「大丈夫。夜の悲願成就の為なら俺は何だって出来る、必ず果たして見せるよ。
だって夜は俺の〝運命〟なんだから!」
〝運命の人〟ではなく運命そのもの。夜の悲願成就こそが、己が望み。その言葉は『神の託宣』にも等しき、言霊となる。
-己にとって『唯一無二の絶対的存在』-
それが〝宵にとっての夜〟なのだ。何よりも勝る、宵の総てであるのだから…………。
ただの主従関係ではない。だって、宵は夜を愛しているから。歳の差はおろか、性別さえも凌駕するほどの想い。
例え、誰に何を言われようと………この想いは変わらない。その程度で変わるほど、薄っぺらい愛情などでは、決してない。
宵は、夜の為ならば『己が総てを懸けても惜しくない』とさえ思っている。夜の為であるならば、この身も魂も……………例え、灰塵に還ったとしても、悔いなどあろうはずもない。
-そんな想いを、宵の瞳から読み取ったらしい夜。『フッ』と蠱惑的に微笑むと無防備な宵の夜着を『スルリッ』と肩から落とし、産まれたままの姿にしてしまった。あまりの早業にされるがままだった宵。
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