第1章

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「藤堂冬馬です。よろしくお願いします。」 夏影先生に呼ばれて入ってきたのは、 小学校の時に転校した幼馴染だった。 冬馬は優しいんだけど ちょっと意地悪でやんちゃな子だった。 でも今はそんな感じが全くしない。 成長して性格も変わったのかな? 「じゃ、空いてる席に座って」 「はーい。あれ?隣、鈴華じゃん。久しぶり~」 「うん、久しぶりだね」 「何?お前ら知り合い? じゃ林が藤堂に色々教えといて。よろしく」 「え、ちょっと、あの!」 夏影先生は面倒ごと私に押し付けて 連絡事項を簡潔にして朝会を終わらせて 教室から出てってしまった。 よくこの人が先生になれたなと 何度思ったかわからない。
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