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「藤堂冬馬です。よろしくお願いします。」
夏影先生に呼ばれて入ってきたのは、
小学校の時に転校した幼馴染だった。
冬馬は優しいんだけど
ちょっと意地悪でやんちゃな子だった。
でも今はそんな感じが全くしない。
成長して性格も変わったのかな?
「じゃ、空いてる席に座って」
「はーい。あれ?隣、鈴華じゃん。久しぶり~」
「うん、久しぶりだね」
「何?お前ら知り合い?
じゃ林が藤堂に色々教えといて。よろしく」
「え、ちょっと、あの!」
夏影先生は面倒ごと私に押し付けて
連絡事項を簡潔にして朝会を終わらせて
教室から出てってしまった。
よくこの人が先生になれたなと
何度思ったかわからない。
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