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* * *
結局夏影先生に頼まれた通り冬馬を
案内することにした。
聞きたいこともあったからついでにね。
「校舎の中はこんな感じだけど覚えられそう?」
「うん!大丈夫!ありがとうね~」
「そう言えば、蒼空もこの学校来てるの?」
「え?あ、うん来てるよ」
やっぱり蒼空も来てるんだ。
蒼空は冬馬のお兄さん。
優しくて面倒見のいいお兄ちゃんだった。
そんな彼のことを私は好きだった。
最初はこれが恋愛感情として
好きだったのかわからなった
でも中学にあがってからこの思いは
恋愛感情としての好きだって気づいた。
もう会うこともできないと思ってたから
伝えることのできない想いなんだと
自分に言い聞かせた私の初恋。
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