第1章

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 * * *  結局夏影先生に頼まれた通り冬馬を 案内することにした。 聞きたいこともあったからついでにね。 「校舎の中はこんな感じだけど覚えられそう?」 「うん!大丈夫!ありがとうね~」 「そう言えば、蒼空もこの学校来てるの?」 「え?あ、うん来てるよ」 やっぱり蒼空も来てるんだ。 蒼空は冬馬のお兄さん。 優しくて面倒見のいいお兄ちゃんだった。 そんな彼のことを私は好きだった。 最初はこれが恋愛感情として 好きだったのかわからなった でも中学にあがってからこの思いは 恋愛感情としての好きだって気づいた。 もう会うこともできないと思ってたから 伝えることのできない想いなんだと 自分に言い聞かせた私の初恋。
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