第1章

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「鈴華はやっぱり蒼空のこと・・・。」 「え?なんか言った?」 「ううん、なんでもないよ」 その後は、今まであったことを話し合ってた。 それで、気づいたことがあった。 昔とは少し違う笑顔。 具体的にどう違うのかはわからないけど なんか違和感のある笑い方な気がした。 昔はそんな風に笑ってなかったのに・・。  * * *   校舎を一緒に回ってるときの冬馬、 どこか雰囲気が違った気がしたな・・。 私の気のせいかな・・? 「・・・か・・鈴華ちゃん?話聞いてる?」 「・・・え!?ごめん何?」 今話しかけてきた子は西澤妃奈。 一年の時、クラスに知り合いがいなくて 困ってた時に助けてくれたことが きっかけで仲良くなった。 頭が良くて、美人で、 生徒会にも入ってて非の打ち所がない。 噂ではファンクラブもあるとか・・。 「鈴華ちゃん、一緒に帰らない?」 「うん、帰ろっか!夏美も帰ろ?」 「今行く!」
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