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「あー、そう、兄貴だよ」
やっぱり。そうなんだ。
私がずっと会いたいと思ってた彼。
蒼空くんだったんだ。
「えー?冬馬ー、昔みたいに
蒼空にぃって呼んでくれないの?」
「いやいや、いつの話してんの」
蒼空くんと冬馬が目の前にいる。
夢なんかじゃない。
また一緒にいることが出来たんだ。
「それにしても少し見ない間に鈴華、
更に可愛くなったね」
「えぇ?!突然何言ってんの?!」
「えー?思ったことを言っただけなんだけど」
「あー、はいはい。
それよりせっかくだからみんなで帰ろう!」
蒼空くんにとっては何でもない
言葉なのかもしれないけど
その一つ一つが私の心を乱されてるのに。
蒼空くんの言葉一つでドキドキしたり、
落ち込んだりしてることに君は気づいてないよね?
いつかそれを伝えられる時がくるのかな。
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