日常の中の異常異常な奴の日常。

24/24
744人が本棚に入れています
本棚に追加
/1461ページ
ピンポーン。 一階で玄関のベルが鳴ったのが聞こえた。 親父の帰還か。 部屋を出る。 「おかえりなさいー!あなたっ!」 どぉん!! 砂煙すら起こるほどの勢いで玄関を開けた母。 そこにはすでに誰もいなかった。 ただ、門扉の所に吹っ飛ばされたスーツ姿の二人組が大の字に倒れているだけ。 ん?二人? ・・・やべえっ!母ちゃん、赤の他人巻き込んだっ!! 慌てて母さんを押しのけようとし、母の肉の厚さに勝てずドアと母に挟まりバタバタする。 「ぶへっ!母ちゃんっ!巻き込んだっ!誰か巻き込んで俺も今巻き込ぶべぇっ!」 さらに押しつぶされる俺。 いやーんとぶりっこする母。狭いんだって!肘が俺の肋骨砕きそうだって!! 門扉でスーツ姿の二人組が起き上がるのが見える。 向こうにはラオウとドアに挟まれた俺が見えることだろう。 スーツ姿の一人と俺が同時に口を開く。 「「・・・大丈夫ですか?」」 うん、俺の肋骨はもう変形機能付きになってしまいましたよ。
/1461ページ

最初のコメントを投稿しよう!