平凡な俺の非凡な家族。

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ずずず・・・ ずずず・・・ ずずず・・・ ズズズ・・・ 居間にて向き合って座る俺とスーツ姿二人組。なにやら黒服なもんで怪しいことこの上ない。 母の入れてくれたコーヒーを無言で三人飲み続ける。 ちなみに母はラオウのオーラを出し続けていた。 それというのも、この二人、用があるのは家族全員ということで父の帰りを待っているのだ。本来父の帰宅に合わせて訪問するはずが手違いにより早くついてしまったとのこと。 その後、こうして向き合いながら色々話を振っているのだが、その全てが、お父様が帰宅されたときに話します。の一点張り。 故に母も警戒心を露わにして、彼らの背後に仁王立ちしている。 ・・・故に黒服達も脂汗を垂らして恐怖に怯えている。 みしぃ。「「うひぃっ!!」」 おい、ただの家鳴りだ。そんなに怯えるな。 と思いつつ、自分もソファーの影から出る。 ・・・親父。頼むから早く帰ってきて!
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