平凡な俺の非凡な家族。

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普通すぎる・・・。 ああ、そういえば。 「あの、ごめんなさい。そういえばなんか緊張しちゃってモブ化してました。それのせいかも。」 「ほう?」 片目を見開く長老。 「あー、えっとですね。エレベーター乗る時にスーツ姿のサラリーマンの方々だも思うんですけど、その人達とすれ違う時に緊張しちゃって。あの、その、僕長いことニートだったから赤の他人って緊張しちゃって。 それなんでエレベーター乗る時にモブ化してました。 モブ化ってのはなんか昔からできるんですけど、誰にも相手にされない能力?能力なのかも知らないですけど、そういうあれです。すいません、よくわからなくて。」 キョドりながら説明する。 つーか、能力とかそんなのこの妖異物なんちゃら機関の方が詳しいだろうし。 「・・・エレベーター乗る時。 だから始めの重力センサーで異常探知して以降は平凡すぎて機械にすらスルーされたと?」 ゴーグルのおっさんが目を剥く。 「あは、あはは、そんな感じなんですかね?あははー。」 びびり過ぎてヤバい。とりあえずトイレ行きたい。 長老とかいう爺様とゴーグルのおっさんが何やらゴニョゴニョ話始めた。 うーーーん。 トイレ行きたい。
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