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ランニングを終えて自宅に帰ってきた私は汗を拭い、迷彩服に着替えた。
今、私の生きる意味はこれだけで支えられている。
くだらないテレビに火を入れ、くだらないゲーム機に火を入れる。
今日も私はこのくだらない戦場に出るのだ。
「弾込装填よーし!只今より戦闘を開始するー!」
走り出す画面内の私。
今日も仮初めの命を狩ろうと走り出す。
ギラリ。
ほんの一瞬だけ見えた反射光に瞬時に照準を合わせて撃つ。撃ちながら身を低くする。
「ちっ!」
私は思わず舌打ちをしていた。
・・・くだらない作戦だ。
あんな現実では有り得ないような場所に身を沈めて狙撃とは。普通すぎる。平凡すぎる。
「くだらんっ!」
ダァン!ダァン!
2キル目か。
さて次はどうくる?敵狙撃手よ。
平凡な作戦では私を殺すことはかなわないぞっ!!
ダァン!ダァン!ダァン!
今日も私の戦場には命の花が咲き乱れた。
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